二式

サマー・オブ・84の二式のレビュー・感想・評価

サマー・オブ・84(2017年製作の映画)
3.8
84年のアメリカを舞台にボンクラ四人組の友情、事件の捜査と言う冒険、憧れのお姉さんとの淡い恋とノスタルジー感ある爽やかな彼らの青春が楽しい。4人のキャラもみんな良くて、時折挟まれる映画を中心とした80年代ネタも面白い。

それに「裏窓」や「ディスタービア」のような隣人ものサスペンスが組み込まれる。あまりに証拠が弱すぎて犯人かどうかがずっとあやふやだったり、15歳の子どもが考える作戦や行動がとても危なっかしいのもあって、終始ドキドキする。それぞれは似た設定はあるし、ある程度は展開は予想できるけど、両方の要素がうまく噛み合っていて普通に面白い。終盤までは。

終盤でこちらの想定をぶち壊してくる。そこまで感じていた哀愁や爽やかさを無しにするかのような怖すぎな展開。新しい展開で最高。殺人犯の最後のやり口は、今まで見てきた映画の中でもかなり悪質。作品全体で楽しかった子ども時代の終わりがテーマと思うけど、この終わり方は本人たちは相当トラウマになる。

音楽がジョンカーペンター風でそこも好き。
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