TrueRy

運び屋のTrueRyのレビュー・感想・評価

運び屋(2018年製作の映画)
3.7
クリントイーストウッド監督作品。今までも彼の作品は何作か観たが、彼の描く世界てどこかストイックで、なぜか心に痛く刺さる作品が多かった。

この作品は最初から彼(主演)の自然な姿が良い。人当たりが良く、これまでの人生で蓄えたものを惜しみなく人に提供する姿や、趣味に生きる姿勢には彼の生き様みたいなのが垣間見える。だが家族とはうまくいっておらず、そこに一種の寂しさを感じるが、その彼の生き様、がどのように帰結していくか、という彼の人生の集大成がテーマとなっている。

最後まで気難しく、つかみ所がないのだが、だがその彼の人の良さ、が関わる人に影響を与えていく。なにより、時間はかかったが家族との絆を感じさせる所がよい。90歳にして、大事なものに気付く事もある、諦めていたものが好転する場合も。

人生捨てたもんじゃない、そして大事な人への接し方、人生で必要なものや大事なものに気付く事、ポリシーを大事にする。

なんだか彼の作品を見て初めてホッとした良い作品だと感じた。
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