牧場をうまく経営していた親父が眼の前で謎の急死を遂げる。急死の原因に思い馳せながらも、経営に乗り出す息子と妹だが、うまくはいかない日々。そんなある日、超常現象に出会い、それをスクープのネタにできないか、それでお金を稼ぐことができないか、と目論むのだが果たして。
まさに宇宙生命体との未知との遭遇、を地でいくような作品なのだが、その未知具合にまた捻りが加わっている点や、思ったよりその生命体がはっきりと描かれている点、そこからくる迫力と逼迫感、恐怖感がうまく出ている。
正直、ディティールが綺麗に整理されているわけではないので色々とハテナは浮かび、霧散していく感じだが、日常生活に突然やってきた異物に対してのパニック、その宇宙生命体の無慈悲さと迫力、そしてその正体の発想はなかなか楽しませてくれる。エンターテイナーとして楽しめる作品ではあるし、なにか昔懐かしい映画を見た気持ちにもさせてくれる。
鑑賞後、ジョーダン・ピール作品と知ったが、それで最後あんなに余韻たっぷりだったんだ、と急に納得ｗ。あと主人公の寡黙さにも頷ける感じ。
個人的には、生活を豊かにするための映像をとるのが目的だったはずだが、生死をかえりみず、急に格闘ものみたいに推移してしまった所がひっかかったかな。ただ、何も考えずに、ちょっとした怖さを体験するにはもってこいかも。ホラー要素では、家の中で大量の雨などに襲われるシーンがヤバかった。
