シノミー

運び屋のシノミーのレビュー・感想・評価

運び屋(2018年製作の映画)
4.5
劇場で観てたら絶対上半期のランキングにくい込んでたって後悔するレベルの作品だった。
一緒に過ごすのにお金なんて必要ないのよってメアリーのセリフが刺さりに刺さった。
クリント・イーストウッドはやっぱり天才なんだって再確認。
この歳で映画の主演を務めるなんて。
撮り方も魅せた方も最高だったよ。
何をするにしても歳は関係ないんだなぁ。
好きなこと、好きなもののために生きる。
これだけで人生はとても輝かしいものになる。
だけど、アールは最後の最後まで時間はお金では買えないことに気づけたんだ。
それを気づかせてくれたのは紛れもなくメアリーだった。
ああ、愛って素晴らしい。これが愛なんだと思う。
愛がなんだで愛って何?ってなったけど運び屋を観て、これが愛の一つだよって気付かされた。
それくらい分かりやすくクリント・イーストウッドが教えてくれた。
ファイナルファンタジー14 光のお父さんでも、そうだけど家族と過ごす時間がかけがえのないものになるって痛感する。
仕事も大事だ。
だけど、それよりも優先するものが絶対あるはずなんだ。
追い込まれた老人の覚悟。
戦争で国のために戦い、花を愛で、仕事一筋だった男の生涯。
歳なんて忘れて、どこかに置いてこよう。
そして、メアリーのような優しく、明るい人になって、最愛の人と幸せな最期を迎える。
その手段としてあの老人は運び屋にならざるを得なかった。
本当にいい作品でした。
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