Arbuth

薬の神じゃない!のArbuthのレビュー・感想・評価

薬の神じゃない!(2018年製作の映画)
4.5
久々のギンレイホール。これはまた良い映画に出会えた。いつもありがとうギンレイホール!

実際の社会問題を描いたコメディの新たな金字塔ではないか、と思えるくらい良い映画でした。ストーリー展開もキャラクター造型もわりとベタだけどそこが良い。
笑いあり感動あり涙ありの王道エンタメ作品。

今では当たり前となったジェネリック薬品も、一昔前では特許を侵害するニセ薬としてあり得ない存在だった。効果は同じなのに違法として取り締まられ、正規の薬が高すぎて買えない貧乏人の命は儚く消えていく…。ある人物が作中で言う「この世で唯一治せない病気は“貧困”だ」という言葉が重く響く。
今はジェネリック薬品が普及して本当に良かったな。

決して多いとは言えない客入りの中、クライマックスのシーンでは劇場中からすすり泣きの声が溢れてた…。良い時間だった。
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