ルッキオ

スパイネーション/自白のルッキオのレビュー・感想・評価

スパイネーション/自白(2016年製作の映画)
4.3
「ありふれた悪事」でも国家安全企画部の不当逮捕は描かれてますが、民主化前の話。

今は国家情報院と名を変えてるんですが、まあヤバいです。
国家権力による暴力は韓国映画でよくみてきましたが、ありゃ嘘じゃなかったという、、、、
スパイを捏造してまで無実の人間の人生を破壊する行為に何の意味があるのか?理解不能すぎる。
壊した側の人間は平然として生きていることに憤怒の念がぬぐえません。

「ニュース打破」記者による追跡や加害者への追及は実に映画的で面白い。
政権寄りじゃない良質なジャーナリズム組織と、それを広く普及させる作品作り。大統領が構造改革を口にする、そこにジャーナリストの役目や醍醐味を感じます。

「ニュース打破」は民主化十数年で誕生してるんですが、良心のあるジャーナリストの多さに感心すると同時に、日本にはこういった構造のジャーナリズム組織は、残念ながら、存在しないことに背筋が寒くなる思いです。
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