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ラ・ヨローナ~泣く女~のあっさりゆで卵のレビュー・感想・評価

ラ・ヨローナ~泣く女~(2019年製作の映画)
3.0
死霊館シリーズであり、今度の怪異の舞台はメキシコ。国を変える事で死霊館ユニバースの世界観の拡張を見事行っております。

『ラ・ヨローナ』意味は泣く女。実際に中南米で語られる民間伝承のようですね。子供を脅すときの謳い文句だそうで、日本にも全国各地にそのような妖怪や伝承が伝わっているので、国を超えても一緒なんだなーと感じました。

全体的に良くあるホラー映画に終始している印象ですが、好きなシーンも多々ありました。ビニール傘越しにラ・ヨローナが見える表現や生前は一児の母で、死後自らの罪を悔やみそして子を求めているという怪異の母性と凶悪性を両立させた髪を洗ってあげてるラ・ヨローナのシーンはグッと来ました。

死霊館シリーズの特徴でもある霊媒要素も今回は呪術医という新霊媒師の登場に、どんな呪術が観れるのかとワクワクするも意外とアッサリ。結局最後は十字架をぶっ刺す物理攻撃で倒すという。呪術どこいったんだ!

死霊館シリーズの中では物足りなさを感じる作品でしたが、国を超えた物語を描く事で死霊館ユニバースに世界観の拡張も無限の可能性を齎した作品でした。

今後日本舞台でもやれそうですね!