氷雨水葵

ラ・ヨローナ~泣く女~の氷雨水葵のレビュー・感想・評価

ラ・ヨローナ~泣く女~(2019年製作の映画)
3.7
2022年リライト110本目

シャーマン頑張ってた

◆あらすじ
1970年代のロサンゼルス。ケースワーカーとして働くアンナ(リンダ・カーデリーニ)は、川で謎の死を遂げたふたりの子どもの母親パトリシア(パトリシア・ヴェラスケス)から警告を受ける。''彼女の泣き声を聞いた子どもは連れ去られる''というのだ。

やがて、アンナのふたりの子どもクリス(ローマン・クリストウ)とエイプリル(マデリーン・マックグロウ)は、哀しき母ヨローナの泣き声を聞く―――。

◆感想
まだ療養中の身ですが、そろそろ退屈になってきたので映画鑑賞解禁(再鑑賞)。ジェームズ・ワンとゲイリー・ドーベルマンということで、アナベルシリーズスタッフが製作しているわけですが、死霊館やアナベルシリーズと比べると恐怖演出は少ない印象。単発物なのでこれくらいがちょうどいいのかもしれんが、個人的には少し物足りなかったです(笑)
とはいえ、お決まりのタイミングで驚させてくるところ、カメラワークや不穏な音楽は心地いい。どうしても夫がいない家族がメインになりがちで、妻や子供たちが頑張るストーリーになるのだけれど、今作では元神父のシャーマンが頑張ってましたね。いつの時代も神父が役に立たずに終わるけど、家族と連携取れていてよかったと思います!登場人物が多くないのも初見さんに優しい(笑)ようこそ死霊館ユニバースの世界へ。

ヨローナの設定は少しイマイチ。ビジュアルもそこまでですが、急に来る感じはだいぶビビる…。『死霊館のシスター』のほうが怖かったがね!?逃げ場のない恐怖っていいよね。しかも水があるところには近づくなって、『仄暗い水の底から』かよ!妹ちゃんがプールサイドにいるシーンが何気に怖かったかも。風で飛ばされる傘を拾ったら…みたいな。多くはジャンプスケアですが、じわじわ来るシーンもあり、そこは製作陣のセンスが発揮されているのかと!

死霊館ユニバースのなかの1作ではあるけれど、物語は独立しているのでシリーズ知らない人におすすめです。
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