ベビーパウダー山崎

ダンジョンズ&ドラゴンズ/アウトローたちの誇りのベビーパウダー山崎のレビュー・感想・評価

3.0
デカい話のようでチマチマと箱庭的なのは、がっつりコメディに寄せているからで、これは作り手の手法、癖。『モンティ・パイソン・アンド・ホーリー・グレイル』をヤりたいのはよく分かる。それならそれでデタラメさが足りないとか言いたくもなるが、ほとんど期待しなくなったアメリカ映画の娯楽としては健闘している。過去にとらわれず前に進む、古典だが、愛情よりパートナーとしての選択なら、それはとても現代的な決断。生みの親か育ての親かについても問いていて、養子大国のアメリカだとそれなりにリアルなんだろうなとは思った。
喜劇を演じていても、どこか気難しそうなクリス・パインは好きな役者。ミシェル・ロドリゲスはいつも同じような役ばかり(脇の二番手)。ヒュー・グラントの小悪党芝居はもう飽き飽き。
ジョン・フランシス・デイリーは手堅い。その映画が優れていると言うより、役者(キャラクター)を見せる(魅せる)のが上手い作家。