パケ猫パケたん

キラーズ・オブ・ザ・フラワームーンのパケ猫パケたんのネタバレレビュー・内容・結末

4.0

このレビューはネタバレを含みます


お仕事忙しくて、久々に映画館へ🏬
パケたん🐱 ららぽーと福岡 
初見参じゃあ⚔️

まず、ららぽーとの入り口にある
ガンダムの巨大ロボットに、度肝を抜かれ、ないよ~ まぁ15メートルはあろうか、それは、しかし、その身体はただの、コンクリートだったからなぁ~
ハリボテ感があるよ 違いの分かる男☕🐱パケたん❓w

まぁオイラだったら、エヴァンゲリオンの巨大使徒でも置くよ~ シュールだしさぁ ただし純朴なガキんちょたちは泣くかもねw
巨大、綾波レイでもいいよ😻w


『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』  (2023)
   🇺🇸USA  206分

監督 マーティン・スコセッシ
脚本 マーティン・スコセッシ
   エリック・ロス
撮影 ロドリゴ・プリエト
原作 ディビッドグラン

配役
レオナルド・ディカプリオ(アーネスト)
ロバート・デ・ニーロ(ヘイル)
ジェシー・プレモンス(FBI捜査官)
リリー・グラッドストーン(モリー)


ストーリー
1920年代の実話
禁酒法時代の米南部オクラホマ州で起きた恐ろしい連続殺人
石油の発掘により裕福になった先住民オセージ族と関係者たちが不審の死を遂げる(その数、60人以上😱)
その背後には、石油利権や人種差別が複雑に絡み合っていた
(主にTOHOシネマズマガジンより)


さて、レビュー

オイラ🐱らしく、まず、オセージ族のリリー・グラッドストーンたん👩✨から
整った顔だちと、モナリザのような神秘の微笑みは確かに魅力的
ただし、糖尿病との設定なので、おデブちゃん気味ではある
ディカプリオとの絡みもあるが、体型がいまいちなので、脚線美がないので、あぁこのポイントは残念

このオセージ族は、知能が高くて、石油利権を獲得していたので、白人どもよりも豊かであった、この辺りの描写は新鮮で勉強になった
スコセッシは、『沈黙 サイレンス』(2015) 159分 で江戸時代の日本の人物や風俗を丹念に描いているので、この時代のオセージ族の描写も緻密であることが伺える
現に、この映画に協力したオセージ族の末裔たちもそれらを褒めているみたいである


カラーで撮影される裕福なオセージ族の人物や生活、同時に挿入されるモノクロームの当時の様子のサイレント・ムービー

それら、古典的な二律背反的な同時進行は、心理的なクロスカッティングの効果をもたらす、グリフィスの『イントレランス』(1916)のような

全体としては、歴史としての俯瞰をしており、その中で白人とオセージ族の軋轢、人種差別、カネ目当からの純愛、労働と搾取、犯罪と捜査など、対立した概念が縦横無尽に描かれていて、スコセッシの演出力は流石である

また、長回しの撮影による、人々の目線の演出に痺れた、そのひとつは人種差別の目線のシーケンスであり、もうひとつは白人犯罪者に対する疑惑の目線である
前者はオセージ族、後者は白人に対する
目線なので、対になっており、市井の人々の脳内の不確かさを感じ取ることもできる


一番驚いたのは、デ・ニーロの役がハッキリとフリー○ーソン会員だと、語られていること😱

フクロウの登場から、予感はしていたが、そういう事だったんだ、しかもKKK もハッキリと写っていたので、時代は進んできたなぁ、この辺りのスコセッシの社会派感性は誠実で素晴らしい

フリー○メーソンの狙いは、世界征服だと云われているので、俺たちも恐怖しなければならない 相続制度を悪用して資産を増やしていく様は、ロスチャ○○○家を連想させて、これまた怖いよ😱

キューブリックの『アイズ ワイド シャット』(1999)みたいに社会の巨悪を描いているので、スコセッシはラストで顔を晒している このカットは余り巧いとは云えないが、ベルトルッチの『シェルタリング・スカイ』(1990)へのオマージュとも好意的に解釈をしたい


尚、小悪党の役でディカプリオが主役を張っている やや小太りして尖っていないので、ハンサム度が落ちてきている
だから、いきなりオセージ族の娘たちにモテモテか?という疑問は、正直残る
時は残酷だ

ディカプリオたちを捜査する男が、より小太りなジェシー・プレモンスである
彼はどことなく、顔立ちがディカプリオに似ており、ディカプリオの男前度が落ちているので、そして、確信犯でも無いので、まるで、二人は、正義と悪徳の鏡像の様である この辺りも演出であれば凄い

調べてみると、原作小説の方は、捜査官の立場から、この犯罪が書かれているので、オイラの鏡像演出説は、成立すると思う


大きなマイナス点は、上映時間の長さである❗ 何と206分と3時間を越えている 
スコセッシ、『アイリッシュマン』(2019) 209分 病の再発じゃん
長いよ、長いよ、落ちそうだったよ😰

見処充分な、コッポラの『ゴッドファーザー』(1972) 175分 じゃないんだからさぁ
デ・ニーロ以外は、小物悪党ばっかりじゃん😿w
余白のある映画、『タクシードライバー』(1976)、『レイジング・ブル』(1980)を撮れた、スコセッシは何処に行ったのか、さみしいよ😿🍂


しかし、長過ぎたけれども、歴史を知ることを含めて、素晴らしい演出箇所が多かったので、この採点と致しました🐱🎵



TOHOシネマズららぽーと福岡
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2022ー107ー86