タイトルもジャケに書かれてる『あなたの種を私にください』というキャッチコピーもエロか?と思わせるが(それも期待してたけど)どっこい真面目な映画だったよ。なかなか良作!
19世紀フランスの田舎の村。ナポレオン政権下で村の男たちは連れて行かれてしまい、村は女だけになる。そこにある1人の男がやって来て…。
主人公の女性は綺麗だったが、唯一の男がイマイチ。良い男だとみんな言ってるがどこが?って感じ。もっと美形の男だったら非現実的なのかな?でもやっぱりときめくようなイケメンにやって欲しかったところ。ちょっとエロいシーンもあるがそれほどではなく、全体におとなしめの表現が女性好みかも。オッサンには物足りんが笑。
なんと今作は実話ベースだそうだ。主人公の女性もモデルとなる人が居たという。50年も経ってからこの話をしたらしい。実際にあったことなのだと。まあ、何としても命を繋いでいかなくては!という時代だったのね。
フランスの田舎の景色が素朴で美しい。黄金色の稲の穂を刈る女たちの長いスカート、その姿は、まんまミレーの『落穂拾い』。牧歌的でありそののどかな情景とそれに反するような熱い怒りと失望と疑惑の心の内が対照的だ。
スープを入れる陶器やかごがお洒落。堅そうなパンやフルーツは見るからに美味しくなさそうだが、何だか食べてみたくなった。石畳や家など村そのものが美術館のようで観てるだけで楽しいのは、やっぱりヨーロッパ、フランス!ブラボーのメルシー!
苦渋の選択の陰には純愛が隠れていて、何とも切なかった。そしてそこにはまた希望の光が見える。新しい命がやがてきっと村と彼女たちの大きな支えになるのだろう。
※おやつは岩瀬牧場の牛乳プリン。最近プリン多いなあ。これはプリンというよりはパンナコッタ。濃厚で美味!
※夕飯は今が旬の秋鮭のムニエル。ジャガイモ(とうや)と十勝マッシュルームバター焼き添え。タルタルソースで。レタスのチョレギサラダ。かぼちゃスープ。