強制収容所と言うと新宿に観に行った平和祈念展示資料室の展示が胸を打った。とにかく極寒の中で生き延びるということがどんなに難しかったか…。彼等は戦争が終わっても戦後ではなかった。そんな過酷な収容所の生活を描いてるということで観るも辛そうでどうにも映画館に行く気にはなれず、配信待ちで今頃観た。
主役は二宮くん。演技派だし雰囲気もあってるとは思うがどうも山本という人間を表すには悲壮感がないというか奥深さを感じないというか。実際、この映画は強制収容所を描くというよりは、ニノ演じる山本という人間の生きざまを通してその背景みたいな感じで戦争の残酷さ収容所の過酷さを描いてるから、超大切なキャストだ。俳優というか演出に重みがあったら良かったのかも?
他の俳優ではヤスケンと松坂桃李の演技が光る。ヤスケンの死んだ魚の様な目!ラストの涙で持ってかれた。桃李もまた素晴らしい。
解放後は分かっちゃいるけど泣けるぜーというシーンの連続。手紙はだめだ、涙腺崩壊。北川景子はいかんせん、美し過ぎて清潔感あって、昭和感ないのが惜しい。吉永小百合的な女優ではあるけど、やっぱ平成なんだなあ。現代的美人。
感動するがイマイチ感が残った。
ネタバレ↓
ラストシーン
寺尾聡はテレビドラマ化された時の山本役だったそうで、そんな経緯があったからのキャスティングだろうけど、それにしてもこのシーンが蛇足。
※おやつは六花亭の『花の首飾り』驚きのお菓子です!
※夕飯は今が旬のホッケ。安いし旨いし。下味付けて鶏からのようにカラッとから揚げにしてレモンをギュッと。ヴィシソワーズスープ、シーザーサラダ。