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惡の華のfilmaholicのネタバレレビュー・内容・結末

惡の華(2019年製作の映画)
3.1

このレビューはネタバレを含みます

舞台挨拶の際に二人はそれぞれの役に似ているか?みたいな質問があったけど健太郎君はそうでもなくて、ただ出会った人に影響される事はわかる。とだけ。
玉城ティナちゃんも共感とかはないと言っていて、納得。

あれは...狭い世界の私の知る思春期ではない!!!!!

田舎の山と田に閉鎖された町で思春期過ごした大勢のうちの一人ですがあえて言わせてもらう、間違いなく思春期は佐伯さんで、仲村さんは精神病!
心療内科行かなあかんのは仲村さん。
でも佐伯さんが病院にいたのは多分、演出とか意図されたものではないかもしれないけど、あの多感な、手にするもの出会う人に簡単に影響受けて感じてしまうあの瞬間に異性の親と二人(おばあちゃんはいたけど)なのか、同性の親が側にいるのかで、大きくその子自身は変わってくるという暗示に思えてならなかった。
私もあの頃父が家にいなくなった。
悲しかった。寂しかった。
でも、母がいたから生理も、初恋も、部活で友達にハブられたり呼び出された時も、先生に怒られた時も、成長痛も、相談できて処理できて乗り越えられた。
付き合うとか性への芽生えや成長は、覚えてないけど友達と話したり笑ったり実際好きになった人と話すことで満たされた。

仲村さんはあの家庭環境で、あの性格で友達もおらず、だけど人と同じように芽生える性欲やその好奇心、閉鎖された町やクラスメイト自分以外の全てへの不満を吐き出したり処理し合う家族や友達がいなかった。そしてあぁなった。初めからあんな子いない。
家庭環境はほんとに、リアルでも作り物の映画やドラマでもキーポイント。

そんな彼女は黙って街から一人で消える勇気はなく、たまたまもしかしたら自分みたいな変態なんじゃないかこいつブルマ匂ってるし感覚で春日が捕らえられてしまったんだ。偶然。
もし春日がいなければ仲村はひっそり自殺していたんだろう、どこかのタイミングで。
でももし出会っていなければ、春日は佐伯さんとうまくいってた。いずれ普通の人間になるんだから、それが少し早かっただけ。
出会ったばっかりに。高校生ではなくあの時期に。出会ったばっかりに。
もうそもそも痩せたんだろうけど健太郎君がたいイイし声低いとこまでいききってるし制服もサラリーマンやし、玉城ティナちゃんもメイクばっちりのスタイル抜群で全くもって中学生には見えなかったから前半どーしても入り込めなかった。
せめて高校生ならとは思ったけどそうするとあの精神は矛盾してしまうから中学だったんだろうけど、もっと若い子が演じてくれないと..でもそうすると映画がグラグラしてしまって成立しなくなるし。難しいなぁ。と。
ほんとに共感はなく、佐伯さんに感情移入してしまって彼女のこと悪いとは思えないぐらいに仲村春日が意味不明だった。
祭りがいっちばんダサかった。
教室で暴れてたのも冷めまくったけど、翌朝名前だけめためたのびちびちに消されていたのはちょっと鳥肌!
あの玉城ティナの顔!
それからパンツを二宮金次郎にかぶせてひっそりニヤついてた健太郎君の顔!表情はところどころよかったけど馬乗りなったりブルマ履かせたりあんだけ密着しといてやることやらんかったり、イマイチつかめなかった。それでよかった。安心!笑笑

高校生パートも飯豊まりえちゃん全然もう学生に見えへんしOLレベルだったけど、玉城ティナちゃんがあまりまだ慣れないというか好きなタイプではないから、まさかのまりえってぃに救われた笑 可愛いねぇー、というか、うまくなっている...
松本若菜さんが佐伯さんの母親やった時ぐらい安心感!笑
いつもいい役よね、2番手の!!
自分の前で他の女と手繋いで自分の事好きって言われても はぁ?やけど、もう大人やし。と思ったてけどこの海がまだ高校生かい!っていう笑 なんかもう...疲れた!笑

手も首筋も声も胸もがたいから足から全て大人の体だったので中学生とは一ミリも思えなかった、ごめんよ!!!あれか、今日から俺は!の伊藤直後で相当頑張ったと言っていたの、そうゆうことか!!

でも、秘密基地などでどんどん仲村さんに殴られたい、怒られたい、からの、涙見てからは笑ってほしい、っていう心境の変化は素晴らしかった。こうしてSMって人は目覚めるんやろなと感じた。笑
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