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惡の華のTSのレビュー・感想・評価

惡の華(2019年製作の映画)
1.0
【この映画こそクソムシだ】4点
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監督:井口昇
製作国:日本
ジャンル:ドラマ
収録時間:127分
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2019年劇場鑑賞64本目。
普通に気持ち悪かった。個人的に『雪の華』といい今作といい、〜の華とつく映画が今年公開映画のワーストクラスに入り込んでくるのは笑えてしまう。こんなものを見ている自分が恥ずかしくなりました。時間を返せ馬鹿野郎笑

中学生の春日高男はクラスの佐伯に恋心を抱いていた。ある日の放課後、教室に戻ると佐伯の体操服が落ちていたのだが。。

原作未読。原作ファンの方がいると思うのですが、あえて未読の立場から豪語すると、これを映画として初見で見るとかなり気持ち悪く、意味不明でありました。カオスな青春を描きたいのでありましょうが、恐ろしいほどに主人公に共感できないためどうあがいても自分の中で評価が上がることはないでしょう。

ざっくりいうと、好きな子の体操服を持って帰ってしまって、それをカオス女に見られていて思いのまま振り回されるというもの。実は主人公もカオスでしたという具合でして、世間に理解されないようなバカみたいなことをやっているのが青春なのかもしれませんが今作は流石にやりすぎ。教室荒らすわパンツは盗むわ放火するわ親をバットで殴るわ、到底許されるものではありません。もしこれを見てカッコいいと思ってしまった中高生がいたら、悪いこと言わないのでやめといたほうが良いと思います。なによりも、今作においてこの春日という男は世間に対する罪悪感を1ミリも感じていない。優柔不断で何もできない見るに耐えない主人公なのですが、カオス女に執着しすぎて、ここまでくると素直に気持ち悪い。
こういうのはサイコパス映画とは言わない。ただただドン引きしかしない映画であります。

中学時代のキャスティングもミスっており、というかそんな大人じみた中学生いねえよ。この映画はテニプリかよ。途中まで中学校だったのかと気づかない有様。アナウンサーがあの二人を見てなぜ一言目で中学生といえるのか。意味がわからない。最早、玉城ティナを拝むためだけの映画でしかない。その玉城ティナでさえも、今回のこの仲村を演じるのには苦戦した模様。よく言えば怪演なのでしょうが、流石に意味不明なキャラすぎるのでどうしようもない。

また、これだけ無茶苦茶してるにも関わらず脱ぐシーンなどにはまるで本気を感じられない。別に見たいというわけではないのですが、脱いで顔と肩あたりしか見せないのは明らかに映像的に不自然。あんなものでやったと言われてもそりゃあ仲村もだから?てなりますよ。そういうところだけ遠慮しているから余計に気持ち悪い。やるならとことんやれよ。と余計なお世話をしたくなってきます。いや、でも設定は中学生だしそれは流石にまずいか。いや、映画としてはそこが微妙という意見に変わりはないか。。笑

この映画ではクソムシという、キーワードとも言えないような言葉が数十回連発されますが、本当にまさにこの映画こそクソムシでありました。余程の原作ファンでない限り見に行かないほうがよろしいです。例年であれば今作が年間ワースト作品なのでしょうが、今年はなんといっても『雪の華』がいます。明日も明後日も、その次も『雪の華』。こいつには流石に勝てません笑
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