叡福寺清子

僕たちのラストステージの叡福寺清子のレビュー・感想・評価

僕たちのラストステージ(2018年製作の映画)
3.8
コメディアンの伝記映画といえば,最近では「ショコラ 君がいて、僕がいる」を思い出します.こんばんわ三遊亭呼延灼です.そのショコラも最近といっても4年前.月日の経つのは早いもんですな.ショコラのレビューで私はやすしきよし師匠を連想する記述しております.ショコラとやすし師匠の晩年が重なって見える的な理屈で.
では本作はどうか.なかなか該当するコンビがおりません.というのもローレル&ハーディが最期まで仲が良かったから.劇中に一度だけあった諍いは夫婦喧嘩みたいなもので,コンビ仲云々するようなレベルではありません.で私が子供の頃に親しんでいたコンビは,大体ステージ以外では口も聞かないという話でしたし,相方大好き芸人の登場なんて最近の話でしょう.あえて言うならサンドイッチマンあたりかしら.
ショコラは晩年人種差別や本人の自堕落生活もあって終盤しんどい展開になりましたが,本作は本人達がギリギリ「命燃やすぜっ!」って感じでステージに立ち舞台人としての矜持を示したり,心臓に負担がかかって大汗をかきながらも最後のステージに立つハーディの姿に軽く泣きそうになったりで,視聴後ほわわわわぁーーんとした暖かい気持ちになったもんです.
ステージといえば,二人のネタ.特にプラットフォームでのすれ違いコントは加トちゃんケンちゃんがやってそうって思ったんですがね.いかがかしら.
あとサンドイッチマンは二人とも健康面に若干の問題があるから,健康には気を使っていただきたい.ゼロカロリー論とかネタにしてる場合じゃないですしお寿司.

なお冒頭のダンスシーンがあった西部劇作品は「Way Out West」.ちょっと調べましたがDVDの入手は頑張らないといけない感じです.