このレビューはネタバレを含みます
"これ"を失ってしまったら精神的に本当に死んでしまうような燃え盛る生き方があって、
それを損なうような出来事があっても人間は生き続けなければいけないということでしょうか。
家族のために新しい道を見つけようとする生き方も1つの答えだけれど、損なってでも前に進み続けて欲しいと願う人もいる。自分自身も含めて。
すべてを抱えて走るラストシーンを繰り返し見ました。
自分にとっての生きる核のようなものと、それを失ってでも守りたいモノ、どちらも見つけていきたいと思いました。
クロエ・ジャオ監督の、役者にすべてを語らせない、その風景美や引きの絵で観てる人たちの心情を掴む表現が本当に好きです。
すべての映像に意味があるような、息を呑む美しさや哀愁には自然の中で生きることの根源的な生の力を感じます。