パーフェクトワールド
みんななりたい自分があって、それになりたくて。それは無敵で、まさに「パーフェクトワールド」
大人になればそれになれると思っていた。多分私はそう。同じようにこの大っ嫌いな田舎から抜け出すことが出来れば、何かが変われると信じていた。思いを馳せる素敵な思い描く人間になれると思ってた。
まるで未来の自分を見ているようで苦しくなってしまった。楽しいし幸せだし笑ってるけど「それは本当の私が笑ってるの?」なんていつかもう1人の自分から聞かれるんじゃないかって。はあ、嫌だなあ。
嫌だ。そんな嫌悪感を抱きながら数時間見てしまった。まるで全てを見透かしているような渡辺大知による「知ってた」が全てなような気がした。そうかあ、知られていたのかな。
いつどこにいても馴染んでしまう伊藤沙莉ちゃんは本当に天才だったし、たぶん今日ずーーっと一緒にいてくれたシム・ウンギョンは「光」だ。
ダサイなんて嫌だったこの田舎だけど、
「ダセェーのって最高じゃないっすか!生きてるーーって感じで。」そうか、わたしも昨日も今日も明日もずっと生きてるのか。
なら、いいか。なら、いいよね。