織田

ばるぼらの織田のネタバレレビュー・内容・結末

ばるぼら(2019年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

ばるぼら。英字タイトルはBARBARA(バーバラ)。
掃き溜め的な新宿を舞台にしているものの、不透明な時代設定と土足可能な高級マンションが放つのは何とも言えない異世界感。

売れっ子官能小説作家の前に現れた、"都会の排泄物を垂れ流したような"ばるぼら。ミューズにして悪魔の彼女を演じる二階堂ふみの退廃感が凄い。だって50年もののウイスキーのボトルを片手に彷徨うわけですよ。ワンカップとかの安酒では決してなくて、一本何百万円とかの世界の高級酒ですよ。嗚呼なんてお金のかかる酒飲み。

そんなばるぼらに翻弄され開眼(破滅?)していく稲垣吾郎先生が面白くて、綺麗な腋を披露したり、「これまで沢山のクズが同じこと言ったよ」と求婚を鼻で笑ったばるぼらの母に「俺は違いますよ」(食い気味www)と興奮して反論したりと見どころに事欠きません。その中でも「先生の本、何にも考えずに読めるから好き♡」とか言った女の一言は屈指の破壊力だと思います。最強の煽りだろあれ。笑

高尚で淫美な表現を垂れる先生のごとく、エロというよりも官能に振り切ったいやらしい映画でした。劇伴が結構ノイズだったのが残念。
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