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クローブヒッチ・キラーのGreenTのレビュー・感想・評価

クローブヒッチ・キラー(2018年製作の映画)
3.5
これは掘り出し物です!『マインドハンター』好きな人だったら絶対好きだと思う!

16歳のタイラーは、熱心なクリスチャンの両親と共にケンタッキーの小さな町、クラークスビルに住んでいる。この町は10年前「クローブヒッチ・キラー」と呼ばれる連続殺人犯が10人の女性を絞殺した町で、毎年メモリアルが行われている。

タイラーの両親とその教会繋がりのコミュニティは、すっごくセックスに対する縛りが厳しいみたいで、夜中にタイラーがネット検索をしているとお母さんが起きてきて「何をしているの!あなたには幻滅したわ!早く寝なさい!」って、「何をそんなに怒っているんだろう?」って思ったら、タイラーがポルノを見ていると思ったみたいなんですよね。

それとか、タイラーのお父さんの車からボンデージ雑誌の切り抜きが見つかったら、もうすぐ友達の間で噂が流れて、タイラーの持ち物ではなかったにも関わらず「変態!」とか呼ばれちゃう。

あと、キャシって女の子が無神論者だと言うだけでみんなにのけものにされている。

このキャシを演じるマディセン・ベイティが、『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』でマンソン・ファミリーのケイティを演じた娘。あの赤毛、絶対忘れないよね〜!!

この2人の異端児たちが、10年前にぱったりと連続殺人を止めたクローブヒッチ・キラーを探す、『IT』のような『ツインピークス』のようなミステリーなんですけど、それプラス、若者のヘルシーな性への好奇心や反骨精神が押さえつけられる閉鎖的な小さな社会がゆがんだ人間を作るのか?!みたいな感じも少しあったり、ジワジワ、ジリジリと、しかし唐突な方向に進んでいくので、久々に「どうなるこれ〜!!」ってハラハラする映画でした。

続きはネタバレになってしまうので、コメント欄で!!
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