ジョジョ・ラビットのnisuiのネタバレレビュー・内容・結末

敗戦濃厚な第二次世界大戦下のドイツ、ヒトラーを敬愛しナチス入党を夢見る10歳の少年が亡くなった姉の部屋に秘密の扉を見つけてしまった話。
主人公のジョジョも親友のヨーキーもかわいい～！セットだと倍々でかわいい！出会い頭にいちいちハグするのかわいすぎてキュン死。そもそも登場人物全員かわいい。悪役に至るまでどこかとぼけててかわいいと思ってしまう。
ジョジョのナチスへの忠誠もユダヤ人への嫌悪も唾棄すべきものなんだけど「でも10歳の子供だしなあ」と思ってしまうし、ジョジョのエルサへの気持ちがどんどん大きくなっていく様子がしっかりと描かれているから「好きな子に意地悪したくなる」をニヤニヤとひやかすような目で見てしまう。
それでも戦争中だと引き戻される場面に気持ちが沈む。少年すらも戦場に駆り出さなければならない状況が辛すぎる。母親の死を靴で気付く場面は本当にショックだったし、嘘でジョジョを守ってくれた教官の行動に泣いた。
ジョジョとエルサのこの先は不安ばかりだけどなんたって生き延びたんだから！たとえ二人がともに歩む未来が見えなくても「無言で踊りだす」というラストシーンに救われた。