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名探偵コナン 紺青の拳のアキのレビュー・感想・評価

名探偵コナン 紺青の拳(2019年製作の映画)
3.2
何であのアイデアをぶっこんできたのかな?
昨今の津浪被害のインパクトが冷めやらぬ中、○を○へと寄せて最終的に破壊させてやろうとのモクロミはどうあってもイヤな感じが脳裏をかすめるんだけど、考え過ぎかな…
ま、それをさっぴいても今年のコナンはデキが少々悪い。進行はいささか子供向けで組み立てを急いてるのが気になるし、何より此度はラブラブからの頬の赤らみが多発する。お姫様抱っこはまだしも○を背にオブって敵と戦うのは必然性の問題としてどうなんだろうね。逼迫してるのは分かるけど、人を背負って戦うことの難しさを考えた時に、別の手段を採用したほうがベターだとは思うんだよ。
引きの強い画や言葉をぶっこむのは客商売としては止む無しである、しかし節操なくこうもポンポン繰り出されると作品が含み持つ強度や信頼性が損なわれていっちゃうよね(あるいは壁を押したり、俺が守ると言葉にすることが女性をキュンキュンさせる最も効果的な方策なのだろうか。仮にそうなら、僕であれ女性を前に壁をドンしまくればいつかは女性の頬は赤らみ、やがては心臓もキュンキュンと早鐘を打ち始めるということなのだろうか…そんな事実はないと多方面から聞き及んでいるだけにドンや甘い言葉の多発が作品の質を落としちゃうとは推察しているのだが…(カベドン系作品除く)
そういえば予告でも流れてた額から血を流す怪盗キッドの窮地の画も、その次の瞬間には何事もなかったかのようにピョンピョン跳ねてるわけで、いってみればこれもある種の用途向けであり、それがために結果として作品の流れを濁らせているのは直近10年破竹の面白さであったコナンの一ファンとしてもっぱら肩をすくめざるをえないよ。
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