年々質が低下しているのに何故か毎年思い出したように映画館に足を運んでしまう国民的アニメ。ツッコミどころが満載だけど、それが良い、と微笑ましく受け止められているけれど、今考えれば非常に完成度の高かった初期作品を何度も見た世代としてはこれはもはや微笑ましさを通り越して怒りすら覚えるレベルだ。トリックなんてあったもんじゃなく、そもそもストーリーが破綻している。それでいて大規模アクションを全面に押し出すものだから、派手なシーンであればあるほどただただ白けるだけだ。同じような大規模アクションであれば、「時計じかけの摩天楼」も良いし「天国へのカウントダウン」も名作だ。
それでもきっとまた来年も足を運んでしまうのだろう。それはもうきっと、定期的に初期作品の魅力を思い出す為の作業なのかもしれない。
