シノミー

新聞記者のシノミーのレビュー・感想・評価

新聞記者(2019年製作の映画)
4.6
事実をありのまま伝えることの難しさ。
今の日本を観た。
恐ろしいほどリアルで、日常的に目にする光景がスクリーンには広がっていた。
この映画も普段見ているニュースもすべて受け手次第だ。
それは自分の価値観、倫理観、知識量、経験、職業、ステータスすべてのものさしで事実を捉える、紛れもなく自分の自由だから。
何がおかしい。何が間違っている。
何が正しい。何が正義だ。
そんなもの1人で決めるものではない。
僕は公務員を志している大学4回生だ。
行政に携わりたい理由は色々あるが、そのトップの行いの正当性はどうだろう。
わからない。判断材料が多すぎる。
ただこの映画を観て言えるのは、
あくまで自己の見解だけど、その事実を伝えるための手段として、犠牲者が出るのはおかしいと思う。
国民を簡単に操れると思うな。
国民のために働く者が、口先だけで人を納得させ、金や保身のために働く。
ジャーナリストは報道のためなら、遺族だろうが容赦なく、質問攻めにする。
まともな倫理観ではない。
こんな時代にこの映画を作ってくれたことに感謝する。
松坂桃李くんはやっぱり僕の大好きな俳優だって再確認した。
賛否両論ある映画だと思うし、受け手に委ねられることは間違いない。
だけど、こんな風に考える余地を残してくれる映画が好きだ。
書き出したらきりがないけど笑
真実か嘘かを決めるのは国民だ。
結局、自分がかわいいだけなんだ。
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