Aya

台北セブンラブのAyaのレビュー・感想・評価

台北セブンラブ(2014年製作の映画)
3.4
#twcn

台北の超スタイリッシュなデザイン事務所を舞台に繰り広げられる、超めんどくさい社内恋愛。

やっぱ台湾とか香港のおされな女性のハイヒールが近未来すぎてヤバいよね!再確認映画。
なんであんな靴で歩けますねんなw

よく知らないんですけど、クラウド・ファウンディングかなんかで公開が決まったの?

まず登場人物を整理。

主軸となるのは、元カレのバーズに引き抜かれ、上海から台北の新しいこのデザイン会社にやってきたハーフの超美人デザイナードロシー。
現在はフランス人の彼とゴチャゴチャしている。

最初に出てくるのは、ブロンドに染めた髪に四川訛り。個性も我も強いバイのシニアデザイナー、エマ。(「目撃者」の!あの!こ!!!)

その上司、マネージャーの飄々としたバーズ。しかし元カノドロシーに未練タラタラ。

そのドロシーに新たに恋したホテルの御曹司。
バーズの旧友で取引先のマーク。気楽なSEXライフを楽しんでる風が実は一途。

若手のデザイナー、今時の若者感とオランダ帰りの独特の感性、無神経な態度の直らないアーチャン(「私の少女時代」の不良の方!)

そんなアーチャンが好きだが、セフレの関係を続けているモラトリアム少女チーズ。

そしてこのデザイン事務所の所長、アンドリュー。
落ち着いた大人。
美しい妻(チーズの姉)と可愛い子供とおハイソ生活。ドイツ車にしか乗らない。

ドロシーを巡って2人の(もしかすると3人かも?!)の男が!アーチャンとチーズの関係は?!
意外に蚊帳の外のエマ・・・。
数えたら、一応無理からですがw7つの恋愛がありますね・・・。

マークのホテルのデザインに関してクライマックスへ向かい、その折々でそれぞれの恋愛模様が挟み込まれ、お前ら仕事しろよ!と言いたいが、結構頑張ってるので、だったら社内恋愛で大ゲンカして事務所をズダボロにするのやめようか・・・って感じw

このホテルのデザインを巡っての暗躍、マウント、そして事務所での人間関係が雇用問題に発展してゆき、あいつをクビにしよう、という話まで出て、冒頭のカットの意味が明らかになる。

給湯室でのダンスのような口説き&嫌味合戦の動線のうまいこと!
エマ&バーズ&ドロシーお見事!

アーチャンの軽さとチーズの一途さってかなり合わないと思って、チーズもそれに悩むのですが、普通に「じゃあ付き合おうよちゃんと!」とアーチャンは言うのであながちセフレとも思われてないっぽいでチーズ。

デザインに関してはよくわからないし、冒頭にお伝えしたハイヒールの件プラスみんなのハイファッションがハンパない!!
朝からバッチリスーツ決めて、泊まってもいないホテルのビュッフェにいる人私無理やわ。

まあめっちゃ色恋で喧嘩するんですが、台湾映画というよりは香港映画に近いテンション。

そしてこの映画、普通の映画と違う大きな特徴があります。

※以下重要なネタバレします。「最愛の子」と今作を繋ぎます※

2016年に日本公開された中国で、幼い子供がさらわれ、少し大きくなってから見つかって実の親と育ての親の間での泥沼地獄を描いた「最愛の子」って映画ご覧になりました?

あの映画と同じ構造が後半に出てくるんです!!
つまりですよ?

緊迫した場面から、いきなり役を演じている役者さんが役を演じている、という程で話し出します。
つまり、いきなりHIMSELF。
今までいがみ合っていたエマとドロシーがお互いのキャリアについて褒め合い、恋敵のバーズがイギリス人モデルのマークを茶化す。そして軽薄なアーチャンは弟ポジションを維持し、みんなに可愛がられ、台北の街へ繰り出し、点心を食べながら、それぞれのキャラクターについて楽しそうにおしゃべり。

と、思ったらまたストーリーに戻り、ある事件がドロシーを襲う。
が!全てはドロシーのデザインだったのか?彼女にとって一番いい展開に・・・。

と思ったらエンドロールに突入する前にまたHIMSELFタイム!!
ドロシー&マーク&バーズで、ドロシーはどちらを選ぶか?談義。
正直でよろしいw

というおかしな構造を持った新しいってか一回だけ見たことあるけど、これアリ?という展開が挟まり、ラストにつながるという・・・不思議だけど、このデザイン事務所いがみ合いが過ぎて、HIMSELFタイムの楽しい雰囲気が超よかった・・・。

あんなに気取った事務所の面々がデザインとかファッションとかどうでもいいです!みたいな態度が可愛かった。


日本語字幕:神部 明世