1951年朝鮮戦争中の巨済捕虜収容所が舞台。
冒頭歴史的背景をよくわかっていなくて戸惑う。国連軍、北朝鮮軍もいれば中国軍もいて、さらに民間人や避難民までいる。
いろんな思想の人たちが混ざって収容されていたため、対立が起こり暴動や殺し合いが後をたたなかったそうだ。
国連軍の所長が収容所のイメージアップのため、かつてダンサーをしていたジャクソンを中心にタップダンスチームを結成することに。
オーディションの結果メンバーとなったのは北朝鮮軍のロ・ギス、英語・日本語・中国語ができる踊り子ヤン・パンネ、中国軍のシャオパン、妻を探し続けている避難民のビョンサム。
前半はダンスシーンが目白押し。
ダンスパーティーのシーンは楽しいし、ヤン・パンネが歌い出すシーンが好き。
オーディションのシャオパンのダンスには大爆笑。
米国人とのダンスバトルも見応えがあった。
そして何より、ジャクソンとロ・ギスのタップダンスは凄すぎて目が離せなかった。
ダンスは思想も国籍を超えたものだと感じる。
ラストの5人でのダンス公演は圧巻。
戦争によって壊された夢とか希望とか
奪われた自由とかそういう思いを全て吐き出して
いろんなものから解放されて踊る人だけに与えられた時間を楽しんでいた。
何度でも観たいダンスだった。
そこからのラストはこれはただのダンス映画じゃないことを思い知らされる。
実話ではないと聞いたけれど、あの時代にダンスがあってそれに救われた人がいて欲しいと願う。
