TakuyaKoroku

スウィング・キッズのTakuyaKorokuのネタバレレビュー・内容・結末

スウィング・キッズ(2018年製作の映画)
4.2

このレビューはネタバレを含みます

捕虜に自由を与えるということの象徴(見せしめ)としてタップダンスチームをつくり、クリスマス会での発表に向けて練習に励む…という物語だが、朝鮮戦争下の捕虜収容所での話ということで、さまざまな難しい問題が待っていて、ただの熱血スポ根映画かと思って観ていたらクソいい意味で裏切られまくった。凄くいい映画…。

・ギス役のD.Oの演技もタップも素晴らしい
・構図、小道具、映像も美しかった
・米軍4人とのダンスバトルは謎だが、コメディ多めな前半から徐々にシリアスになっていく感じはテンポも良く時間の長さを感じさせないし、飽きさせない構成でよかった。
・ちゃんとダンスチームメンバー全員に自然な物語があった(多分戦時下だから説明少なくても分かる)から感情移入できた。
・兄の存在も、意外性があって最後のオチに至るまでのカギを握るプレーヤーだった。
・タップダンスというのが、腰から上は落ち着いているのに足元がパタパタしていて、彼らの境遇的に必死で今の場所から這い上がろうともがいているようにも見えて、物語にリンクしているから、踊っているシーンは自然と泣いた。
・最後の非情なシーンも、ただただ戦争が憎くなる。
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