まめまめちゃん

PMC ザ・バンカーのまめまめちゃんのレビュー・感想・評価

PMC ザ・バンカー(2018年製作の映画)
3.8
ハジョンウ率いる民間傭兵チームは作戦成功率100%を誇っていた。今回はCIAの指示で南北の国境の地下要塞から北朝鮮の要人を救い出すミッション。ところがこの作戦にはアメリカと中国の政治的思惑が関係しており、要人とその主治医、チームは地下要塞内で窮地に陥る。

北の要人、即ち委員長。作中では基本的に危篤状態で意識不明。あんな状況で中途半端に心肺蘇生を繰り返して、脳機能はおろか感染症の心配もある中、それでもあるとないとではこの世界を変えてしまう命。その誰かの命の奪い合いにどんだけの犠牲を払うことか。だからこそハジョンウのチームとイソンギュンが、絶対に生きて帰ってやるという気迫がビシビシ伝わってくる。ちなみに本作で委員長がO型ってのがドラマだね(実際はA型という噂)。

韓国映画によく出てくる家族問題は、なくても物語は十分伝わると思う。家族の話の上にパラシュートの話がちょいちょい挟まれて、ハジョンウが百戦錬磨の傭兵のリーダーにはとても見えなくなってしまった。戦い慣れてるはずなのに意外と序盤から人の意見に左右されて判断も動きも悪いハジョンウよりも、イソンギュンの方が明らかに判断が早く俊敏なのは足の問題だけではない気がしてくる(北の人は鍛えられてるとかスーツに見せかけた戦闘服かもとか)。

とりあえずパラシュートはひとり一台使いましょう。