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デジモンアドベンチャー ぼくらのウォーゲーム!のSUのネタバレレビュー・内容・結末

5.0

このレビューはネタバレを含みます

冒頭からボレロと空中巨大デジタマの一発で前作の引き継ぎが完璧に実行される。Butter-Fly中の映像もプロローグであり主要キャラの状況と事の発端が瞬足で分かり無駄がない。
太一とヤマトがPC画面を通して現実世界から電脳世界に入り込むという現象は選ばれし子供にしか起こせない奇跡。デジモンという世界観がしかと落とし込まれている。億万のディアボロモンにボコボコにされ虫の息のウォーグレイモンとメタルガルルモンに寄り添う太一とヤマト、そして応援している世界中の人達の気持ちが一つとなりオメガモン爆誕。圧倒的な力で万のディアボロモンを一掃する。この辺の流れに演出控え目に言って神。残すは一体となるが動きが速く見つけることができない。核ミサイルの着弾まで残り30秒。誰もが諦めたその時、世界中から送られて来る応援メールがウォーグレイモン達のレスポンスを下げていたことに気付く光子郎。全ての応援メールをディアボロモンに一斉転送する。いっけえええええ!エンターキーをぶち叩く!かっけエェ。サマーウォーズの原型。伝説の始まりである。
主要人物を最小限にするための春休み設定の巧みさ。ケーキが焼きあがるオーブンの設定時間に丈のテスト終了時間、ミサイル着弾時間の秀逸なリンク。PCが家庭に普及し始めた時代だからこそ生まれた「島根にパソコンなんてあるわけないじゃん」という大名言に抱腹絶倒。光子郎が最初から烏龍茶を飲みまくってることすらPCフリーズからのピンチへ繋げるための伏線。冒頭で太一から空に送信された♡付きメールもディアボロモン撃破により絶妙なタイミングで届き難なく回収。構成流麗極まれり。Windows98のデスクトップ上で粋に展開される皆のその後も、お馴染み前田様の春イ長調(何故こんなにも心打たれるのか)と相俟ってケミストリーがスパーク。そしてこれら全てが僅か40分に納まっているという事実。バケモンすぎんだろ...
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