ざわわ

天気の子のざわわのレビュー・感想・評価

天気の子(2019年製作の映画)
3.7
見て楽しく聞いて楽しい、ハイクオリティなエンターテイメント作品。
‬ 壮大かつ緻密な映像美に、ストーリーの1部と言えるほど映画に馴染む主題歌。
‪新海誠の映像美とRADWIMPSの曲の世界観が最大限表現出来る舞台設定の着想が面白いと思った。‬

‪ 水溜まりに跳ねる雨、濡れる地面、雨に沈む都会…その映像美はやはり圧巻。散りばめられたメタファーも楽しい。

‪そして静寂と音楽の使い方がズルい。そりゃあ観客全員息も呑むわってタイミングでRADの音楽が入る。セリフのある映画に違和感なく曲を馴染ませ、歌詞まで自然に聞かせる工夫も素晴らしい。‬

‪ 「あの夏の日、あの空の上で僕達は、世界の形を、決定的に、変えてしまったんだ」
帆を高く張り、太陽にさえ背を向けて、たった2人で駆け出した、運命からのグランドエスケープ。
若さ故の思い込みと自惚れが、痛々しくも眩しい映画。
代償のある“ハッピーエンド”は、強く心に焼き付いた。
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