nisui

2分の1の魔法のnisuiのネタバレレビュー・内容・結末

2分の1の魔法(2020年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

魔法が廃れた世界で暮らすエルフの兄弟が亡くなった父親が残した杖で父親を一日だけ蘇えらせようとしたら下半身が蘇えったところで魔法の石が砕けてしまったので上半身も蘇らせるためにあらたに魔法の石を探しに行く話。
「下半身だけのお父さん」というキャラクターがすごすぎる。どういう発想だ。下半身だけなのに目も耳も口も利くなんてことはなくて、意思の疎通は脚の感触だけ。それでも冒険を通じて息子の成長を感じたんだから「感触」から知れる情報は少なくないってことか。
気弱な弟と楽天家な兄のコンビがとてもよい。弟想いが過ぎてもはやウザいのもそれも無下にしないのも愛おしい!お父さんとやりたいことリストに取り消し線を引いてから「これ全部お兄ちゃんとやったことだ」と気付くシーンなんてそりゃ泣くよ!
家族全員での再会ってのもありえただろうに、父と兄ふたりきりの再会を弟目線でロングショットでしか映さない演出が最高だった。よくぞ弟を瓦礫の中に閉じ込めてくれた。その後の兄弟の会話にも涙涙。お父さんのダサい二つ名と弟の成長を喜んでいたことくらいしか伝えてなかったけど本当は観客にすら知らされてない父と兄ふたりきりの会話があったんじゃないかな。
吹き替えで見たから「お兄ちゃん」呼びがかわいくてよかった。
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