しらが

ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネスのしらがのネタバレレビュー・内容・結末

3.5

このレビューはネタバレを含みます

「別の宇宙に存在する息子達と出会い、彼らを守っていく」という欲望に取り憑かれ、禁断の魔術ダークホールドに手を出したワンダ。
マルチバースを行き来できるアメリカ・チャベスを脅威に感じたワンダは、彼女の能力を取り込もうと魔物をけしかける。
別の宇宙でストレンジと行動を共にしていたチャベスは、MCU世界のストレンジと出会い、ワンダの暴走を止めるために動き出す。

予告編の段階では、「ノー・ウェイ・ホーム」の時のストレンジの魔術が全ての元凶のように描かれていたけど、実際にはワンダの行動による所が大きかったな。「エイジ・オブ・ウルトロン」で正義の心に目覚め、インフィニティ・サーガで大活躍だった彼女の姿を見てきただけに、完全な敵役にまわっていた本作は見ていて辛いものがあった。このまま退場するとあまりにも救いがなさすぎるので、どこかで救済措置を取って欲しい。

中盤に訪れる別の宇宙にて、ストレンジが対面する組織イルミナティの面々は、本作最大のサプライズ。中でもパトリック・スチュワート演じるプロフェッサーXの登場は鳥肌が立った。
その分ワンダにあっけなく、そして惨たらしく皆殺しにされてしまったのは少し残念。この作品、MCU以外の人達に厳しすぎません?

終盤、ボロボロのワンダに追われるシーンや、別の自分の死体を借りてゾンビみたいな姿で動くストレンジ等、完全に別ジャンルの演出も良かった。
しらが

しらが