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黒い司法 0%からの奇跡のkyokoのレビュー・感想・評価

黒い司法 0%からの奇跡(2019年製作の映画)
3.8
アラバマ物語は全くの絵空事だったのか…貧困と人種差別でまともな法的救済がなされない30年前のアラバマ州。冤罪で死刑宣告を受けた死刑囚のために闘う弁護士を、クリードのときと変わらぬいい体とくるりんまつ毛のマイケルBジョーダンが演じている。
ブリーラーソンは今回は完璧に脇に回っての支え役。

執行シーンに大泣きし(その場面でとなりのオババはポップコーンを貪り食ってた信じられん)まさかの再審要求棄却に「おいっ!」と心の中で身を乗り出し、囚人たちの友情にまた泣き、このあとどうなったんだろうと気になってたあの人やこの人のその後をエンドロールで確認して胸を撫で下ろしたり複雑になったり(ただちょっと出し方がくどい)。
ベタな作り手の狙いにまんまとハマってしまった。

この30年の闘いがなかったら、と思うとゾッとする。冤罪だった死刑囚が10人にひとりという統計にも。


人を救うための正義と慈愛と赦し。胸に刻んでおこう。
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