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沈黙の終焉のblacknessfallのレビュー・感想・評価

沈黙の終焉(2018年製作の映画)
3.3
目下シリーズ最新作。
セガール引退の文字が!!?マジで?
文字どおり終焉なのか?
録画したのもこれが最後の一本なんで、おれのセガールマラソンもこれが最後、なんかすでに感慨深い😂

それはともかく今回はCIA捜査員。めずらしく現役、元じゃないんだよ笑
しかし、早々に辞職のシーンに!
なんか色々CIAに嫌気がさしたらしい。

具体的には臓器売買の組織の捜査で仲間が殺られてしまったことが直接の原因。
このシリーズ、セガールは何人仲間を失ってるのか?笑

CIAのやり方でチンタラやってたらいつまで経っても組織をあげられねえし、仲間の仇も取れねえ、退職して俺のやり方で組織をぶっ潰し組織のボスをぶっ殺して仲間の仇を討ってやる!

今ここにセガールの復讐劇の幕が上がる💨

今作のセガールは前作"達人"みたいに尊い感じはなく、"鉄拳"の時のやさぐれハードボイルドな雰囲気。
カメラワークや演出もクライムサスペンス・チックだし。
夜の街のネオンの妖しさを強調し効果的に街の腐敗が伝わるようにしてる。沈黙シリーズにしては丁寧な仕事な笑

今までの経験上、ハードボイルド調は合わないはずのセガールなんだけど、これではそんなに変な無理や浮いた感じがしなかった。
画作りと演出のうまさからか、パチっとハマってるんだよね。
引退を決意した心情が苦味や哀愁になって出てるのかも?

悪くないし観にくくもないんだけど、物足りなさもあるんだよな。
セガールとチームを組んでた捜査員達の群像劇になってて、セガールに同調し復讐のためにCIAを離れる者、CIAに残り別の任務に向かう者、それぞれの苦悩に焦点を当ててるんだよね。
刑事物みたいなノリなんだよ。

それにセガールは司令塔の役回りなんでアクションが少ない、、腕より根回しや頭を使う。"特攻野郎Aチーム"のハンニバルの立ち位置なのな。
スペイン、タイ、香港と舞台が幾つも出てくる豪華さにミッション・インポッシブルっぽさもある笑

映画としては正解だと思うけど、これは沈黙シリーズなんだよ!
息苦しくなるぐらいセガールをフューチャーしてくれないとガツッと来ないんだよな笑
特に前作の"達人"がアクションと説法と演説の嵐でカリスマをビンビンに高めるセガール!セガール!ゼカーーール!!!って感じの沈黙シリーズの集大成みたいな傑作だったからさ。
こんなミッション・インポッシブルみたいな普通の映画でいいのか!?って疑問が胸に広がる笑

まあ、でも、どんなシリーズも最終作は当初とは想像もつかないもんになりがちだし、これはこれでありかな笑

連日観まくって知らないうちに強固なセガール主義者なってるからそう感じるのかも知れないけど😂
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