都市と郊外での教育格差の問題について描く。
子どもたちや親といった個人の問題ではなく、構造的な問題があるのではないかという問題提起をし、改革の必要性を伝える。
問題児を退学させることで、問題を解決しようとする学校。
生徒たちが学ぶ意欲を失ったことには、おそらく理由があるが、どうにもしようがないと諦められてしまう。見放された生徒たちは、頑張っても無駄だと思い、学ぶ大切さも実感できない。
そして、退学させられた子どもたちは、行き場がなくなり、社会で自分の居場所を見つけるのに苦労する。
道からはみでないようにフォローすることも、一度過ちをおかしてしまった人に機会を与えることも必要だ。
フランソワのような目の前にいる生徒に誠実に向き合い、自分の可能性を広げることを諦めないでほしいと伝える教師の存在は、生徒たちに希望を与えると思う。
