GreenT

アスのGreenTのレビュー・感想・評価

アス(2019年製作の映画)
4.0
私は未だかつてこんな映画を観たことがない。「だいたいこんな映画だろう」という予想が当たる人はいないのではないかと思うくらい、誰が観ても新しい感覚の映画ではないかと思う。

まず、黒人のミドルクラスの家族に違和感を覚える。一男一女の4人家族。SUVで週末を過ごしにサンタ・クルズの別荘にやってくる。娘は最新のiPhoneをいじってばかり。息子は大人びたスラングを使って親を仰天させ、お父さんは若い時に流行ったヒップホップを聴いている。白人だったら100万回くらい観たであろうこのお馴染みの設定が、黒人だと違和感を覚える自分の差別意識に気づかされれる。

この家族のお母さんのアデレードは、小さい時両親に連れられてこの別荘で夏を過ごしたが、その時サンタ・クルズの遊園地で迷子になる。「鏡の部屋」と言うアトラクションに入って、自分とソックリな女の子を見たショックでしばらく喋れなくなった。そんな嫌な思い出があるので、旦那さんに帰りたいと言っていた矢先、不気味な4人家族が軒先に現れる。

この、アデレードのドッペルゲンガーであるレッドが、とにかくすごい。今までこんなキャラ見たことあるだろうか?表情も動きも声も喋り方も、かなりオリジナルでかなりユニーク。

レッドは自分たちはアデレードの家族のドッペルゲンガーで、自分たちをTethered(テザード)と呼ぶ。これは「鎖で繋がれた」と言う意味で、「Un-tethered」つまり「解放される」ためにやってきたと言う。

ここからこの2家族の殺し合いが始まるのだが、この先を読むと映画の面白さが半減してしまいます!!

なのでまずはLet’s clip!!

(ネタバレはコメント欄で)
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