このレビューはネタバレを含みます
久しぶりの鑑賞!
アメリカの格差社会をテーマにしたホラー映画。
殆どの方がこのテーマについて言及しておりますので、私が感じたことを書こうかな?
格差社会をテーマにしているのに、何故同一人物でそれを表現する必要があったのかというところ。
私はよく夢想します。
違う自分のことを。
例えば、先生が違う人だったら、面接官が違う人だったら、上司が違う人だったら、そうなれば自分の人生はもっと良くなったんじゃないか?
これに関して、お前が努力しないから人生は良くならないんだと思う方がたくさんいると思います。
しかし、そのような指摘をする人と同じ努力をしたとしても、果たしてその人と同じ人生を私は歩めるのでしょうか?同じ努力に見合った報酬があるのでしょうか?
つまり、この昨今の格差社会には運が必要なのだと私は思っております。
同じ俳優が1人2役を演じる意味はお前じゃなくても運が良ければお前と同じポジションにつくことができる。或いは運が悪ければお前も下の者と同じ人生が待ち受けるという意味が込められていると感じました。
そんなボタンの掛け違い、偶然の上で胡座をかいている者達が下の者を見ようとせず、手を繋ぐことを主張しているのはとても皮肉が効いている。