諦めた者と賢い者だけが勝者の時代にどこで息を吸う？
ポンジュノ作品の中でも分かりやすい作品な気がする…完全に理解できた訳ではないけどあの石とかインディアンの意味とかさ
格差が広がる韓国の社会を如実に表しているのではないか？
それは日本も他人事ではない
まずは画が素晴らしいですね。色使いとか、配置とか。物語冒頭の主人公の青年と大学生の友人が酒を飲み、家庭教師の依頼をするシーンなんかかなり綺麗。
あと豪邸を見て黒澤明の『天国と地獄』を思い出した。
丘の上の豪邸、庭、それを一望できる窓、そして丘の下では主人公達がすんでいる
そして笑いのセンスよ！
『吠える犬は噛まない』でもあったけど姉さん、妹で笑いをとってくる辺りとか企んでるときの顔とか子供のお辞儀の仕方で関係性を見せてくのも面白いし上手い。そんな演出の連続にストーリーの秀逸さマジで飽きない
あの家族たちは皆優秀だった。でもまともに、普通に暮らして行けなかった。計画はあるのか？この台詞が仕切りに飛び交うのは政府に対して言っているのか？それとも観客に？
韓国の大学受験の様子を日本では面白おかしくテレビで放映している。しかしあんなに苦労して入った大学を卒業しても警備員の仕事に就くのにも一苦労
どうしてこうなった？
計画はあるのか？
地下室→半地下→豪邸
という関係性も面白い
地下室の者達は豪邸の者達にリスペクトを捧げている。彼らは諦めた者なのか？
半地下の者はどこか豪邸に住まう者達に怒りを感じている。そしてそれが爆発した
あの石は負債を意味してる？
ポンジュノは子供達に期待をしている？
水害により苦しんでいる人がいる中、金持ち達は安全なところで快楽に溺れていた
悲痛の叫びが虚しく点滅する
去年、そして今の日本でも…
