RRRi

宮本から君へのRRRiのレビュー・感想・評価

宮本から君へ(2019年製作の映画)
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何だか結局暴力で勝てる者が最強って感じがして悲しくなった。

身体的に強くならないとだめなのかな。
これが現実なんだろうけれど、なんだか報われない社会に生き続けるしかない人間って切ない。

それと漫画もドラマも観ていないからなのか、状況や人物に????となる部分あり。

唯一の救いは、なんとか喧嘩になってプライドを取り戻したような主人公とやすこの2人にまだ未来があることくらいかな。

良かったところは蒼井優と池松壮亮がぶつかり合うシーン。気持ちのぶつけ合いが引くくらい激しかった。特に蒼井は前日から準備してたのかってくらいの涙を流し続けたのであろう表情だったり、何もしなかった彼に対する好きだけど抑えられない怒りと恨みに感情を揺さぶられた。

男に頼らずに生きていこうという意思とそれでもやっぱり彼のことは人として嫌いじゃないんだろうな。でも男という生き物が憎かったり信じられなくなったり。

すごい俳優さんだ...

ピエール瀧の息子のやっている悪事に元から何となく気がついていそうだけど、信じたい気持ちもどこかにあるような。でも現実を知りたい親心を感じる演技が好きだった。

池松壮亮の結局強くならないとと思う気持ちからの逆立ちや重いバックで筋トレ。なんか分かる気がする。強くならないと守れないって思うよね。

ただ体の喧嘩でしか解決できないと思うのは馬鹿すぎない?またすぐやり返されるんじゃない?社会的に追い込まないと。とか結局私は映画にも理性を求めてしまうので、そこは楽しく見れない。ごめんなさい。
せめて喧嘩乗り込む時に、犯罪の証拠になら言葉を誘って録音しとくとか、もう少しいいやり方ないかね?とか考えてしまう。

でも弱い者なりに守らもののために死ぬ気で生きる姿が良い映画なのだろう。
私みたいな気持ちにまっすぐ怒るとかできない人にはちょっと難しいかも?
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