たつなみ

宮本から君へのたつなみのレビュー・感想・評価

宮本から君へ(2019年製作の映画)
5.0
テレビシリーズの熱量が更にパワーアップされているだけでなく、映画的な迫力ある演出とカタルシスに溢れた傑作❗️
最高❗️大号泣した‼️
原作も絶対読む❗️

人間の薄汚さ、傲慢さ、欲望、怒り、笑い…そして希望。
『いきる』ということを観客に渾身のエネルギーで叩きつけてくる。

幸せと不幸は表裏一体。
誰しも幸せを求めて必死に日々困難と戦っている。
傷だらけでボロボロの宮本を観ているだけで確かに胸が熱くなってくる。
誰にも分かって貰えないかもしれないけど、宮本と靖子は確実に『大切な何か』を手に入れたんだ。
感動の涙と共に、とても清々しい気持ちで映画館を後にした。

『ディストラクションベイビーズ』でもあった剥き出しの暴力シーンに加え、観ているだけで辛くなってくる程の”修羅場シーン“は強烈の一言。
過去と現在が上手く入れ替わる編集も見事だし、絶妙なタイミングで入れてくる音楽も効果的。
真利子哲也監督はまた一つ新たなステージに上がったと思う。

そして何よりも池松壮亮と蒼井優の演技が本当に素晴らしい。
セリフ一つ一つが胸に突き刺さる程の熱量を感じた。
拓馬(一ノ瀬ワタル)の『怪物的』な凄味も良く出てる。

ドラマ版を観ていなくても全然話は分かるが、出来れば観てからの鑑賞をオススメしたい。
ドラマからの延長として宮本のセリフ一つ一つを受け止めるととても味わい深いし、今回完全に脇に回ったマルキタ(宮本の会社)の人たちとの人間関係も知っているとより楽しめる。

宮本浩のメッセージは『がんばれ!』なんて生っちょろいもんじゃない。
『てめーはオレみたいに生きられんのか?』
という挑戦状だ。
確かに受け取ったぞ❗️
オレも負けずに”いききって“やる‼️