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シンク・オア・スイム イチかバチか俺たちの夢のRのレビュー・感想・評価

2.6
うっわーーーーーーひさしぶりに来た! あまり期待してなかったとはいえ、フルモンティーくらいの面白さを求めてたのが失敗だった! これは全然(に近いくらい)ダメやったわー😫 普通にコメディーのはずなんやけど、どこも笑えるとこなかった。ここで笑いを取ろうとしてるんやなって箇所は何となく分からないでもないけど、ことごとくツボを外してた。あまり書くこと思いつかないのですが、自分の記録用に、思い出をふりしぼって書いておきます。冒頭、僕の大好きな曲、Tears For FearsのEverybody wants to rule the worldが流れ出したので、ビビッと来すぎて余計期待が膨らんだ! ストーリーは、人生がぜんぜんうまくいってないおじさんたちのシンクロナイズドスウィミングチームが、最初はなんとなく集ってダラダラ練習してたのが、次第に熱が入っていって、世界大会に出場してメダルを狙うってとこまで盛り上がってってしまう、という流れ。ちょっともう既に内容が頭に残ってなくて、なんで熱が入っていくんだったか覚えてないんやけど、おじさん達みんなそれぞれ問題を抱えてて、例えば主演のマチューアマルリック演じるベルトランは、鬱病にかかって仕事ができなくなってたり、マルキュスという男はプールの販売店をやってるんやけど倒産寸前、シモンはミュージシャンとしての成功を夢見たままおっさんになってしまった。シモン演じてる人、どっかで見たことあるなーと思ってたらジャン ユーグ アングラードやった! 全然気づかんかった!すっかりおっさんやなー。で、彼らのコーチをしてる女の人も、実は過去にどうしようもなくつらいことがあって、アル中になってたときもあった。みんなそれぞれに苦悩を抱えてる人たちで、他にも数人、謎の人物がコミックリリーフ的にいてはります。前半、意外と重いテーマが続くなー、と思ってたら、中盤、コーチ交代したら、新しく来た女がみんなをしばきまわすとこくらいから、ギャグ色が強くなっていく。これが悲しいほど笑えない。金のないみんなの衣装を揃えるために万引き作戦を実行したり、コーチがみんなをサウナに閉じ込めたり……えっと、他にも……あれーーーなんかいろいろあったけど全然覚えてない! くらいの印象の薄さ。おもんない日本映画を見てるときにしばしば感じる学芸会みたいなムードが感じられた。あざとさと悪ノリの気持ち悪い融合。あと、人物描写が薄口なのも原因かも。例えば、ベルトランは鬱病で苦しんでるって説明だけで、特に苦しそうなシーンないし、てかむしろずっとそこそこ楽しそう。マルキュスはただひたすら商才がないってことしか分からないし、唯一バックグラウンドが想像しやすいのがミュージシャンのシモンくらい。逆に、バックグラウンドほぼなしでステレオティピカルに描かれてる空っぽな人物像が車椅子のあの人。ただ叫んでるだけ。脇役の人たちも、例えばあのいちばん真面目な男性のお母さん、あの描写はただ真面目くんが困ってることを記号のように加えてるだけで深みがない。なんか否定的なことばかり書いてるので、ポジティブな面も挙げておきます。音楽、いいですねー! TFTに加えて、オリビア ニュートンジョンのレッツゲッフィズィコー♪ フィズィコー♪のシーンはノリノリ、エンディングのEasy Loverも最高!!! 80sの音楽好きな人は、最低そこだけは楽しめます! 他にいいとこ。いいとこ。まぁオジサンが好きな人にはすごくいいかも。肉づきのよいオジサン体型がたくさん剥き出し。で、スイミング自体はあまり何も見せないままためにためて、フィナーレに見せてくれるシンクロナイズドスウィミング! たしかに、おお! カッコいい! ってなる。なります。が、さすがに練習風景なさすぎて、いきなりめちゃくちゃ上手くなってるように見える。たしか難関って息止める長さ問題があっただけやんな。よって気持ちがヒートアップしなかった……あと、すみません、マチューアマルリックも何がいいのか全然わからない。目がチャームポイントなのか、ものすごく目の演技を強調してたけど、なんかもーやりすぎで気持ち悪い。演技でよかったのは、ジャン ユーグ アングラードくらい。彼からは、自分らしい人生を生きることとそれがうまくいかなかったギャップから出てくる哀愁と、それでも自負と矜持もある、その感じがよく出ていた。けど、最後の終わらせ方もどうなのかなー。君は才能なかったよね、そっちは諦めて次に進もうね、でよかったのか? 僕個人としては、最後まで貫いてほしかった。結局文句ばかりになってしまってますが笑 最後に、全体的に身内だけで盛り上がっておわっちゃってる雰囲気、これが僕にはキツかった。もちろん、そういうのが好きな人たちもいるからこそ、この平均点の高さだと思うので、何とも言い難いですが、んーーーー僕的には、ひさびさに内容の浅い映画見て時間を無駄にしてしまったなー、と思いました。まぁでもいいんです。たまにこういうの見ると、好きな映画の愛おしさが深まるので。
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