soopen

エクストリーム・ジョブのsoopenのレビュー・感想・評価

エクストリーム・ジョブ(2018年製作の映画)
4.0
コメディとアクションの融合をただ単純に楽しむ、小難しいことも何もなく、クスクス笑いながら、最後にあっと驚かされる爽快感が実に愉快。

麻薬取締班と言えば、警察でも指折りの精鋭揃いが普通なのに、この映画では解散寸前の勧告をされている実績のない班。当然経費も少なく、対象者のアジトが分かっているのに、張り込みに掛かる費用も、班長が退職金の前借りで買うしかなかったお向かいのチキン店。そこで普通の張り込みをしようとしたら、本物のチキン店と勘違いしたお客がワラワラと現れて、仕方なく始めたチキン店がまさかの大好評で、警察官の本分を忘れて、必死に稼ぎ始める彼らがあまりに一生懸命なのがおかし過ぎて笑えます。
新しいヤンニョムチキンの味がバカ売れして、極秘操作もなんのそので、TV取材までやってくる始末で…そして気付けばマルタイは引っ越していたという失態。

そこからが面白くて、彼らの驚くべき本領を遺憾無く発揮するシーンは胸がスカッとしました。よく考えてみたら、映画の中では誰も死ななかったんじゃないかな?
警察物の中でもアクションとコメディが混在すると、こんなにスピード感が絶妙にずらされるものなのかと、緩急の付け方の巧さに舌を巻きました。
soopen

soopen