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ヨーゼフ・ボイスは挑発するのしおりのレビュー・感想・評価

3.3
「皆を怒らせるのはいいことだ。挑発すれば対話が始まる」

既存芸術の枠を打ち壊し、自信に満ちあふれ、無敵にも思えるボイス。しかし、映画後半では孤立し弱音すらこぼす存在としても描かれる。それは、美術館で知るのとは違う一面だった。

ラストは「7000本の樫の木」の写真が続く。ボイスはその生涯を閉じたが、彼の芸術は他者を巻き込み、世界に影響を残した。希望の持てる終わり方で、心地よい余韻がある。
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