このレビューはネタバレを含みます
斬新かつ上質な芸術作品
人間と動物の違いはなんだろうか
人間には
善悪や美醜など様々な価値観があり
動物にはそもそもそう言う概念がない
ボーダーが隔てるもの
それは人種や性別、見た目の美醜ではない
心のあり様なのだろう
私たちは個々の価値観に捉われるがあまり、
無数のボーダーを生み出し
その結果、差別や偏見、紛争が絶えない
『人間は地球を都合よく利用している寄生虫』
なるほど☹️
たしかに人間とは何と罪深い生き物だろう
「地球に優しく」
「環境に優しい」
などと、様々な取り組みを推奨しているが
まさにこれは偽善以外の何ものでもないと
そう訴えかけてくる
『人間は地球を都合よく利用している寄生虫』
この事を、私たちがまず
自覚しなければならないのだな…
生きたままのミミズや蛆虫を食すことより
人間の方が
もっともっと悍ましいことをしている😭
(劇中では児童ポルノや子どもに対する性的虐待が取り上げられていた)
アイデンティティに目覚めるも
『誰も傷つけたくない』と言うティナ
この世で最も重要で確かなボーダーこそ
この『他者(物)を傷つけない』という事ではないか
エキセントリックで強烈なインパクトのある作品でした