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レオンのoldmanSEヨKのレビュー・感想・評価

レオン(1994年製作の映画)
1.0
ナタリー・ポートマンを発掘し、今やベッソンの代表作として高評価を受けているこの作品が、当時リアルタイムでベッソンを追いかけてた自分にとって心が離れるきっかけになりました。

12/31に特に何もすることがなく、たまたま通りがかった渋谷の映画館で観た『サブウェイ』からファンになり、『グレート・ブルー』(『グラン・ブルー』の日本初公開の英語吹き替え版)で朋友エリック・セラの音楽と供に陶酔し、友達の部屋で中々出回ってなかった『最後の戦い』をようやく観て才能に驚愕しました。
当時は、”フランスの黒澤”とかいう感じで呼ばれていたように記憶してます。
『アトランティス』は?だったけど『ニキータ』での抜群のセンスは映画館で放心状態になりました。

「いったい次はどんな作品を見せてくれるんだーーー!?」と、同じ時代に生きててよかった感MAX!でした。
ネットが無かった当時は、映画雑誌などでベッソンの記事を見かける度にマジで鼻血が出そうでした。

ずっとベッソンのフィルムに出演していながらも助演だったジャン・レノが、『ニキータ』で仕事の出来なかったアノ掃除屋を主人公として、満を持しての主役(ベッソン本人談?)という噂が立った時はブチ上がりました。

待ちに待った待望の今作、映画館に行くまで絶対に死ぬ訳にはいかない!
…でした。

冒頭の必殺仕事人風”掴み”から、とにかく客に媚びるキャラとサービス精神旺盛な演出にガッカリ…エンドロールのスティングの曲も象徴的でした。
ポリスからソロに転身し、最近ちょっと売れ線に走ってんな〜って思ってたら…そういう意味では今作との相性はこれ以上ない組み合わせだったのかもしれません。

かろうじて、ゲイリー・オールドマン演じるスタンフィールドと仲間(彼らも『ニキータ』のラストに出てくるキャラに似てます)とレオンの最後に、かつて自分が陶酔したベッソンの作風が残ってたんだな〜…という。

そんな思い出の作品です。
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