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アイ・ビロングのkyokoのレビュー・感想・評価

アイ・ビロング(2012年製作の映画)
4.2
オーディオブック製作のため、自ら録音に臨む女性作家。3人の女性の物語が彼女の朗読をきっかけにして進んでいく。こういう設定は初めてかも。

看護師と若いインターン、翻訳家と編集者、母と娘、金を持つ者と持たざる者、それらの間に生じたいびつなコミュニケーションがもたらす理不尽さにモヤモヤしたり息苦しくなったりふいに笑えたり。特に翻訳家のパートはその顛末が哀れすぎて思わずため息が出た。

生きていると時折出会う「話が通じない人」
「えっと、そうじゃなくてね」を繰り返すうちに心がどんどん疲弊していく。お互いのためにも早いうちに諦めるほうがいい。でも諦めたつもりのコミュニケーションは澱になってどんどん心に積もってくのよねー
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