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イート・スリープ・ダイのkyokoのレビュー・感想・評価

イート・スリープ・ダイ(2012年製作の映画)
3.8
クロアチア移民二世としてスウェーデンで育ったラーシャを通して、田舎町の就職難、社会保障問題、国内経済格差など、今のスウェーデンが抱える問題を浮き彫りにした作品(製作年からすでに7年が経過しているので、厳密には今とは言えない)。

見た目からして逞しいラーシャは時に可愛げなく見えることもあるけれど、16歳から働いてきた自負とコンプレックスの間でもがいている気持ちが痛いほどに伝わってきた。

腰痛で働けない父親やひ弱な幼なじみへの愛情、仲間たちとの絆の強さが強調されていて、景色が寒々しい割には暖かみを感じられる。ラーシャの涙についついもらい泣きしてしまった。
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