流されながらの恋愛に身を置いていた男が、大学時代に自分を好いていた後輩の男と7年ぶりに偶然会う。
かなりリアルなセックスシーンに、初めは気持ちが引きそうになったが、もの語りが進むにつれて、ふたりの恋愛に引き込まれていった。
愛する事の胸の痛み、幸福感、嫉妬やどうしようもできない自分の感情、そんな切なさは、男女であろうが、同性であろうが関係ない。
改めて、そう思う。
関ジャニの大倉くんかぁ、なんてちょっと軽い気持ちで観たら、その自然体の演技に恐れ入った。成田凌は言わずもがな。。。
ストレートの主人公恭一(大倉忠義)が、少しずつ陸(成田凌)に傾いていく複雑な感情と、恭一を愛した陸の苦悩を巧みに演じていてどちらも凄い。
「愛する人は、全てのことに特別の存在になる」的な言葉がとても印象的。恭一にとって唯一陸だから男でも構わない。
画面のトーンも良かった。
女性2人もそれぞれの気持ちがよく伝わって、程よい刺激になってると思う。
夕暮れの海のシーンと、ラストで淡い光の中、部屋の高椅子に座り待つ恭一の表情が印象的だった。