1966年のル・マン24時間耐久レースで絶対王者フェラーリに挑んだフォードの男たちを描いたドラマ。
レースもレーシングカーも、鈴鹿もF-1もさして興味がなく、日本人のレーサーは鈴木亜久里さんと片山右京さんとマッチしか思い出せず、せいぜいマリオカートの知識しかないこの私が、評価の高さとマット・デイモン様につられ観てみた。
車で300㎞/h超えのスピードで走り続けるなんて、死と隣り合わせの危険なイメージしかなく、なぜそんなことに挑むのかすら理解できなかった。
しかも24時間て…
本作を観た後も、基本的にはその考えは変わらなかったが、全く知らない世界を知るのは面白いものだ。
これこそが男のロマンというやつなのか。
男の戦いでもあるし、企業の戦いでもある。スポーツカー自体作っていなかった当時のフォードが車作りから挑み、フェラーリに勝って優勝するというプライドをかけた熱いストーリーと、レースシーンの迫力が息を飲む。
フェラーリ側の物語も見たかったし、ちょっと調べてみると、その後はポルシェとアウディのドイツ車の時代がかなりあり、そして近年は日本が誇るトヨタの時代が続き、そのトヨタの6連勝を阻んだのがフェラーリというのが面白い。
そこにはまた全く別の壮大なストーリーがあるのだろう。
映画が何本でも作れそうだ。
クリスチャン・ベイルは役によって印象が変わる。破天荒だけど、友情や家族を大切にするマイルズがカッコいい。奥さんがさらにカッコいい。
次は俄然『グランツーリスモ』かな。