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DUNE/デューン 砂の惑星のgengengのレビュー・感想・評価

DUNE/デューン 砂の惑星(2020年製作の映画)
4.0
Filmarksの先行試写会に当選したので一足お先に鑑賞〜〜!!さいこ〜

DUNE・・・。最初の出会いはデヴィッド・リンチ版『デューン/砂の惑星 (1984)』。当時高校生の自分はTSUTAYAでバイトをしていて、バイト中に気になった映画を手帳にメモるっていうアナログFilmarksしてたんですけど、その時に出会った1本。鬼々衝撃を受けた記憶がある。

リンチ版『DUNE』はファンを始め、スタッフや降板した監督からも不評だったようですけど、いや、自分にとってはぶっちぎり。あの世界観に気圧され、心酔した。自分の「砂漠好き」はDUNEによって形成されたし、みんなが大作SF宇宙活劇シリーズを推してる中、1人DUNEを布教してたのが懐かしい。ひねくれすぎ。ハリー・ポッターやマッド・マックスといった練り込まれた世界観に急に投げ込まれる体験が大好きなので、DUNEもご多分に漏れずハマったのでした。

そんな思い入れのあるDUNEがリメイク。マジで泣いちゃうよね。監督はブレードランナーでの実績もあるしさ、もう、安心感すらあるっていうか。前情報あまり入れずに行ったから、タイトルバックで初めて知ったんだけど『Dune: Part One』なのね!続くじゃん!!!嬉しすぎ!!!!!生きる意味!!!!!

リンチ版『DUNE』を刺さる人には刺さる独特な作風とするなら、ドゥニ版『DUNE』は現代でも分かりやすく丁寧に調整しつつ、しっかり尖りも残した作風。リンチ版では意味不明だった部分もとっつきやすくなってたから初DUNEの人にもオススメできるし、リンチ版を観てる人なら分かるオマージュもあってニヤけた。

映像技術の進歩によるシールドやハンター・シーカーのビジュアルも最高。リンチ版のMinecraftみたいなシールドからよくここまで進化したな(あれはあれでヤバすぎて大好きだけど)。人を操る能力「声」は映画館で体感すべき音響効果だったし、もう1度見るときはIMAXでキマリよ。操られちゃいそうになるよ。

今作は2.5hと長編だけど、マジ一瞬。このままPart Twoまでやっちゃってくれ・・・!!!と願ってた。そういう意味ではキャラクターも世界観ももっと観たかったから見せ場的な物足りなさもあった。ストーリーが濃密だからしょうがないけどな!圧縮して失敗したリンチ版の反省を活かしたロングスパン計画はめっちゃありがて〜

世界観にどっぷり浸かったから、鑑賞後の帰り道がなんだか砂っぽい感じすらした。

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余談ですが、今回試写会やったのが「ワーナー・ブラザース映画試写室」という場所で、ここ、席数は少ないけど音響はガチでマジの爆音。以前『ダンケルク』も鑑賞して心臓ぶっ飛んだ場所。実は『DUNE/デューン 砂の惑星』も『ダンケルク』も音楽がハンス・ジマーで、ハンス・ジマー謹製のバチバチ音圧を連続で食らってることに気づいててウケました。
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