ひさかた

DUNE/デューン 砂の惑星のひさかたのレビュー・感想・評価

DUNE/デューン 砂の惑星(2020年製作の映画)
4.2
無機質な砂漠の上で紡がれる運命たち。
風が香料とともに運ぶのは、文明の発展か。残酷な戦争か。

とにかくビジュアル、最高!!!
SFのオタクであれば眼福であること間違いなし。
以下、画面の見せ方でよかったことメモ。

退廃的で動植物がほとんどいない一色の世界。
しかも、砂と香料のみ=寂しい自然。
この砂漠に、明らかな人工物である保水スーツを着た人間たちがいるという対比がすごく良い! (保水スーツのデザインがこれまた良いんです)
砂漠は際立つし、惑星に馴染めない・受け入れられていない異物感も出てる。

画面から寒色系の色が徹底的に排除されてるのも雰囲気が出てよかったですね。
日中は60℃を超える気温というのを観客にわかってもらうためにも、暖色をメインに置いて寒色は排除するってのは良策だなーと思って観てました。
フレメンの瞳の色が、作中で最も濃い青色ってのも素晴らしい。閑散とした世界でフレメンの瞳がとっても映える。

メカのデザインもかっこよかった!
この監督は結構無機質で淡々としたデザインを好むのかな?メッセージもスッキリしたデザインでしたよね。

劇場で観るのが楽しい映画です!
ひさかた

ひさかた